DTM講座 > GarageBandではじめよう > Lesson3 音符入力しよう > 7、強さ&長さの調節
今までのレッスンで課題曲の全てのトラックの音符を入力し、音色設定まで終わりました。
しかし、今まで入力した音符は、すべてマウスで入力したものですので、強さはすべて一定で、長さは楽譜通りになっています。これが通常の楽器であれば、当然、ひとつひとつの音符は強さは違いますし、長さは楽譜通りではなく、微妙に違うはずです。
コンピュータミュージックで曲を作ると1どうしても機械っぽくなる、といったことをよく聞きますが、この機械っぽくなるのを避け、音楽的に自然に生っぽく演奏させるには、この各音符の強さと長さを微調節することが、非常に重要です。
このレッスンでは、入力した各音符の強さと長さを微調節する方法を解説していきます。
音符の強さのことを、コンピュータミュージックでは「ベロシティ」と呼んでいます。ベロシティは本来、「速さ」という意味ですが、これは鍵盤を弾く速さが音の強さとなりますので、こう呼びます。
ベロシティは0〜127までの128段階で表され、0では全く音が出ず、最大のベロシティが127となります。GarageBandでは、今までやってきたようにマウスで音符を入力したら、すべて「63」で入力されることになっています。

ここでは、ドラムのトラックを使って各音符のベロシティを調節してみます。ベロシティを調節する場合、各トラックの楽譜画面やグラフィック画面で入力した音符を選択します。すると、各画面の左側のベロシティの調節するスライダーがありますので、そのスライダーを動かしたり、横に数値を入力してベロシティを調整します。
例えば、ドラムの音符のベロシティは右図のように調整してみましょう。最初は10単位で変更してみて、どう聴こえるかを試してみて下さい。
ポイントとしては、ハイハットで大・小・大・小…と交互にベロシティを変えています。そして、スネアが一番大きく、バスドラムが次に大きくしています。
これはあくまで一例で、ジャンルやフレーズによって変わってくるものなので、この値にこだわらないで下さい。重要なことはベロシティをいろいろと変更してみて、試行錯誤してみることです。
この音符のベロシティを調整する作業は、非常に地味でめんどくさい作業です。ひとつひとつ変更していくと、手間がかかり、非常に時間がかかってしまいます。ですので、効率よく調整するために、同じベロシティの値にする音符を複数選んで、いっぺんにベロシティの値を変更します。

ただし、注意していただきたいのは、上の複数選んでベロシティを変更する方法は、変更前のベロシティが同じときには問題なく使えますが、変更前がベロシティが違う場合は変化分だけ別の値も変わりますので、注意が必要です。例えば、右絵のようにベロシティの違う音符を複数選んで、ベロシティの値を10だけ下げてみます(ちなみに、このときベロシティのスライダーに表示されている値は最後に選んだ音符の値です)。すると、全てのベロシティが一様に10だけ下がり、同じ値にはなりません。
では次に、ベースのトラックで音の長さの調節をしてみます。ドラムに関しては、音の長さは関係ありませんでしたが、ベースではこの音の長さが非常に重要になってきます。
音の長さを変更する場合は、グラフィック画面で横棒の後端を前後に移動させます。このとき、長さはグラフィック画面の領域に応じて、移動幅が決まって来ます。画面の横幅が狭ければ移動幅が広くなりますし、画面の横幅が広ければ細かく移動できるようになります。これは画面下にある「1/〜に揃える」というボタンの〜が移動幅の音符になりますので、これを目安にするといいかも知れません。

ベースフレーズについて、音符の長さにメリハリをつけてやることがポイントになると思います。どのようにメリハリをつけるかが難しいところかと思いますが、ある程度休符を意識するして調整することになります。

考え方としては、上の3パターンくらい考えられますが、どれにするかは実際に聴いてお好きな物を選んで下さい。ベロシティもそうですが、このような音符調整は何度も聴いて調整することを繰り返し、一番よい値を見つけるようにして下さい。
上のようなベロシティや音の長さは、何度も聴いて調整することが重要になります。これをトライ&エラーと呼びますが、この作業をスムーズに行うために、便利な機能がいくつかあります。
ひとつ目は調整するトラックを聴きやすくするために、そのトラックをソロ演奏にすることです。各トラックのソロボタンを押すと、そのトラックのみが演奏されるようになります。これは組み合わせて使用でき、聴きたいトラックをいくつか選んで演奏させることも可能です。
また、二つ目の機能としては、サイクル再生することで、特定の小節や特定の区間をループして、自動的に繰り返し再生させることです。こうすると、いちいち再生や停止をせずに、再生させながら音符の調節が可能になります。ループ再生をするには、トランスポートのサイクルボタンを押し、上の画面のサイクル区間を設定します。
この2つの機能を使って、音符を細かく調節し、納得できるまでベロシティや音の長さを詰めていってください。このあたりは慣れるまでは難しく、めんどくさいものですが、音楽的には非常に重要ですので、がんばって下さい。
音符のベロシティや長さ調節で、もうひとつ考えなければならないのが、本来ならこの楽器はこういうふうに演奏するといった、楽器のシミュレーションをすることです。
例えば、ギターのトラックですが、これは一般的にアルペジオと呼ばれる奏法です。実際のギターでは、この奏法は6本あるギターの弦を上(または下)から順番に弾いていきますので、実際の音符は同じ弦を弾くまで延ばし続けます。
ですので、ギターのアルペジオを右図のように各音符を延ばします。基本的に次に同じ音符が出てくるか、もしくはコードチェンジ(ここでは、大体1小節分)の所まで延ばします。
以上のように、ベロシティや音符の長さを調節することは、音楽的に非常に重要です。ピアノやストリングス・メロディのトラックについても音符の調節をどのようにしたらよいか考えて、調整してみてください。やはり、実際に聴いてみて、確認することが重要です。
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